バジルの風味・特徴
バジルは、かすかな甘い香りと、ほのかな苦味が特徴で、シソ科メボウキ属の多年草で、インドや熱帯アジアが原産とされるハーブです。
バジルと聞くと、パスタなどに使われる葉っぱの物をイメージしがちですが、乾燥したバジル葉を荒めに砕いた、パウダー状のものがあります。
生の葉っぱのバジルは香りが強いですが、癖のある匂いは少なめです。乾燥させた物は、甘みが減りスパイス独特の香りと甘みが強調されます。
味は、シソのような味で、バジルの生の葉はそのまま食べることができます。
シソ科と同じ植物なので、シソの味が好きな方なら、違和感なく食べられるでしょう。
また、乾燥バジルは、生のバジルよりも苦味や渋み、辛みなどの癖のある味になるため、そのまま食べるというよりも、香りを食材につける香味料として活用されます。
料理としては生の葉では「サラダ」「マリネ」「スープ」パウダーなら「ジェノベーゼパスタ」に使われることも多いです。
バジルの歴史
バジルの名前はギリシアの王様を意味する言葉「バレジウム」から来た説と、ヨーロッパの架空の伝説生物「バシリスク」(蛇の王様)から名付けられたなど、諸説あります。
日本では、16世紀ごろ(江戸時代)にヨーロッパから日本に伝わりました。
当時、バジルの種を水に浸し、ゼリー状に変化した種を目に入った異物を取り除く目薬のように使っていました。
このことから、目の箒という由来で、バジルの和名は「メボウキ」と呼ばれるようになりました。
日本では「バジル」と呼ばれる以外にも、バジリコという名前で呼ばれることもあります。
バジルの効果・効能
バジルを食べることで以下のような効果が期待できます。
- 便秘の解消
- 不眠症改善
- リラックス効果
◆便秘の解消
バジルにはマグネシウムが豊富に含まれています。
マグネシウムは体内に吸収されにくく、水分を吸収して便を柔らかくする効果があるため、お通じがよくなるので、便秘気味の方におすすめです。
特に、同じくお通じに効くオレイン酸を含む、オリーブオイルと一緒に食べるとより効果的でしょう。
(同時に摂れるジェノベーゼパスタが特におすすめです。)
◆不眠症改善
バジルをハーブティーとして飲むことで、腎臓の働きを活発にして、体に溜まった老廃物の排出を促すことができます。それと同時にハーブティーにより体が温まるため、スムーズな入眠を促せます。
◆リラックス効果
バジルの香りは、心のバランスを整える効果があるとされています。
具体的には神経のバランスを整えて「なぜかイライラする」や「漠然となにか不安」「憂鬱」という状態を緩和すると言われています。
また、集中力を高めたり、脳の疲労回復に繋がり、リフレッシュ効果があるとされ、疲れがちな現代社会において、積極的に摂取していきましょう。