チリパウダーの風味・特徴
チリパウダーは、唐辛子(チリペッパー)の粉末に香辛料を混ぜて作られるスパイスです。
香辛料を混ぜて作られるとありますが、具体的に配合する香辛料に厳密な決まりはなく、市販されているチリパウダーにはオレガノ、クミンなど様々な種類が混ぜ合わされています。
そのため、販売しているメーカーの違いや作る人の好みによって、味わいが全く異なるのが特徴といえるでしょう。
調味料としては、主にメキシコ料理で使用されていて、タコス、タコライス、ジャンバラヤで使われているのが有名です。
肉や野菜と相性がいいため、普段の料理でも、味のアクセントとして使うと料理の幅が広がるでしょう。
チリパウダーの歴史
よく、チリパウダーと聞くと、名前のとおりチリが発明国だと思ったり、メキシコ料理でおなじみの調味料のため、メキシコが発明国だと思われがちですが、チリパウダーを発明した国はアメリカだと言われています。
メキシコ料理を作りやすいように、必要なスパイスを混ぜ合わせておいたものであり、手軽に料理が作れるようにと開発されたカレー粉やカレールーなどと同じような開発起源を持ちます。
アメリカで一番最初に販売されたのが、1894年とされており、比較的新しいスパイスといえるでしょう。
チリパウダーの効果・効能
チリパウダーを食べることで以下のような効果が期待できます。
- 消化促進効果
- 生活習慣病予防
- アンチエイジング
チリパウダーは、配合するスパイスを問わないため、そのスパイスによっても健康への効果の度合いは大きく変わってしまいます。
ですが、主に「唐辛子」「オレガノ」「ガーリック」「クミン」の3つは基本的に含まれていることが多いため、これらの成分による効能を紹介します。
◆消化促進効果
チリパウダーによく含まれているオレガノには「チモール」「カルバクロール」といった、強い抗酸化作用と、殺菌作用をもつ栄養素が含まれていて、消化を助けて、胃の負担を減らしてくれます。
また、腸内の健康を促す整腸作用もあるので、消化機能の改善も見込めるでしょう。
◆生活習慣病予防
チリパウダーには、βカロテンやビタミンEも含まれています。
特にビタミンEは若返りのビタミンという別名があり、皮膚や粘膜の健康を維持し、生活習慣病の「動脈硬化」「心筋梗塞」の予防になります。
血液や血管の健康を守るためにうってつけのスパイスといえるでしょう。
◆アンチエイジング
チリパウダーは、辛味のあるスパイスで「カプサイシン」が豊富に含まれています。
カプサイシンは発汗作用、抗酸化作用、血行促進作用、新陳代謝を活発にしてくれ、汗をかきやすくなるため、無駄な油分も排出されて皮脂の分泌が調整されます。
また、カプサイシンには、体内のコレステロールと、老廃物の排出を促進する効果があるため、若返りに効果的です。