コリアンダーの風味・特徴
コリアンダーと聞くと、あまり聞きなじみがないと思いますが、日本では主にパクチーと呼ばれています。
コリアンダーといえば、クセが強い食材の代名詞的存在で、苦手!という方も多いのではないでしょうか。
確かにコリアンダーには独特の香りがあり、好き嫌いは大きく別れると思います。
ですが、実はコリアンダー自体には味はほとんどありません。
香りを嗅がないようにして味わってみると、若干苦みがある程度で、少なくとも味に強い特徴的なものは無いんです。
なので、その香りが味をも印象付けているという、珍しい香草です。
コリアンダーの歴史
コリアンダーは、セリ科コエンドロ属の一年草です。
起源はかなり古く、紀元前1550年ごろには薬物として使われていたという記録があり、古代エジプトでは栽培もされ、人類とはかなり長い関わりがあるとされています。
その用途も様々で、健康維持、睡眠導入、滋養強壮、媚薬などなど、ありとあらゆる場面で人間に使われてきました。
古代の地中海沿岸地域や、スペイン、アメリカ、フランス、中国と諸外国で料理や薬として広まっていき、日本には平安時代に、中国から伝えられたとされています。
現在でも、食材として世界各国で使われている、認知度の高い香草です。
コリアンダーの効果・効能
コリアンダーを食べることで以下のような効果が期待できます。
- アンチエイジング
- 整腸作用
- 骨を強くする
1つずつ解説します。
◆アンチエイジング
コリアンダーは、抗酸化作用があるβカロテンが豊富です。
βカロテンは、皮膚の健康維持に役立ち、シミやシワなどの肌の老化を防ぎます。
特に皮膚の悩みを抱えている方は、ハーブティーや料理に合わせて、積極的に取り入れてみましょう。
◆整腸作用
コリアンダーには食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は「第六の栄養素」とも呼ばれており、腸内の環境を整えることで整腸作用が期待できます。普段から胃腸の調子が気になる方はコリアンダーが効果的です。
また、特に食生活の乱れから便秘がちになっている人は、意識して積極的に食べるとよいでしょう。
◆骨を強くする
コリアンダーはカルシウムを含み、骨を強くしてくれます。
カルシウムといえば牛乳というイメージがありますが、野菜でカルシウムを含んでいるのは余り多くありません。
そのため、カルシウムの摂取量を料理で無理なく増やせるのがコリアンダーの大きな魅力です。