カレーパウダーの風味・特徴
カレーパウダーは、カレーを作るために用いられるスパイスです。
日本ではカレー粉という呼び方が一般的でしょうか。
カレーパウダーの成分は「ターメリック」を中心に「コリアンダー」「クミン」など複数のスパイスやハーブが混ぜられています。
その商品によって配合のバランスや入っているスパイスは様々ではありますが、旨味や、辛みが含まれていて、カレーを作ったり、炒め物や揚げ物の風味付けなどで重宝します。
ちなみに、調理をカレー粉は加熱しなくても食べられるので、サラダのドレッシングで味変に使うことも可能。
どんな料理でもカレー風味にできるのも特徴です。
カレーパウダーの歴史
カレーパウダーは18世紀頃に、カレーの原産国、インドからイギリスに導入され、イギリスで開発および商品化がされました。
それまでは、スパイスを毎回調合していたので、一般大衆向けにスパイスをあらかじめ混ぜたものが、便利だと評判になり、カレーという料理がイギリスでも一気に広まるきっかけとなりました。
そんなカレーパウダーを使用したイギリス式のカレーライスが、明治時代に日本へ伝わり、現在の日本のカレーの原型となりました。
カレーの起源はインドですが、日本に広まったのはイギリスのカレーだというのも意外ですね。
当初は、日本でもカレーパウダーを使用してカレーライスを作っていましたが、現在はカレールーが販売されており、一般家庭で使われる機会が少なくなってしまいましたが、現在でもカレー専門店などで使用されています。
カレーパウダーの効果・効能
カレーパウダーを食べることで以下のような効果が期待できます。
- 血糖値改善
- 脳機能改善
- 脂質改善
1つずつ解説します。
◆血糖値改善
カレーパウダーは、血糖値の改善に効果があるとされています。
カレーライスは糖質と油が多いため、血糖値が上がるイメージが強いですが、研究によれば、カレーを摂取する頻度が月1未満の人と、そうでない人では、血糖値に大きな差が出るそうです。
それほど、カレーパウダーの血糖値の改善効果は強いため、血糖値が気になる方は、カレーライス以外の料理でカレーパウダーを使っていくとよいでしょう。
◆脳機能改善
カレーパウダーにはクルクミンという成分が入っているため脳機能改善に役立つとされています。
クルクミンは、強力な抗酸化作用をもっており「アルツハイマー病」「パーキンソン病」などの脳機能の病気を抑制できます。
また。ターメロンと言う別の化合物は、幹細胞を刺激して新しい脳細胞を作ることにより脳機能を高めてくれます。
◆脂質改善
カレーパウダーは、摂取した場合、ターメリックとクルクミンが、コレステロール値を下げる可能性があることがわかりました。
カレーは元気の素と言われるほど、スタミナ料理のイメージがついていますが、高血圧や中性脂肪、コレステロールを抑える役割があり、体の健康にも役立ちます。
ぽっこりお腹が気になっている方は、積極的にカレーパウダー入りの野料理を作って食べてみましょう。