オレガノの風味・特徴
オレガノは、シソ科ハナハッカ属の多年草で、日本ではハナハッカ(花薄荷)とも呼ばれています。
ハッカと言われるほど、ミントのような清涼感、ハーブの中でも、かなり香りが強く、ほんのりとした甘みと苦みが特徴で、トマトとの相性がよく、バジルなどと同じく、イタリア料理でよく使われています。
とくにピザには欠かせないハーブとして知られ、市販のピザソースにもオレガノが使用されて、家庭料理としては、肉の臭み消しや風味付けとして使われることが多いです。
基本的に乾燥後粉末状に加工されたタイプが使われていますが、生の葉もスーパーで購入可能で、スープの具材としても食されています。
また、調味料としてだけではなく、ハーブティーとしても飲まれるなど、幅広い用途で愛されているスパイスといえるでしょう。
オレガノの歴史
オレガノの歴史は長く、紀元前4000年の時点で、古代エジプトで使われていたとされます。
しかし、当時はスパイスや食材としてではなく、ミイラの防腐剤として使用されていました。
食材として使われた記録では、古代ローマ(紀元前753年~西暦476年)での本にスパイスとしてオレガノが紹介されており、肉や魚の香り付けとして主にイタリア料理、メキシコ料理、アメリカ料理などで使われていました。
また、ギリシャでは料理として使う以外にも「弔いのハーブ」として墓に植えられたり、薬としてもオレガノは使用されていたようです。
オレガノの効果・効能
オレガノを食べることで以下のような効果が期待できます。
- 体調不良の改善&リラックス効果
- 便秘や冷え性の改善
- 眼精疲労の改善
◆体調不良の改善&リラックス効果
古代では、風邪の治療以外にも、頭痛、肩こりなどといった、神経の疾病から、精神的に落ち着く効能もあるとされ、薬用品として活用されていました。
特に、オレガノの鎮痛作用は生理痛にも効果があるとされています。鉄分、葉酸(ヨウサン)といった、ホルモンバランスを整えやすい栄養素が多く含まれているので、生理が重い女性にもおすすめできます。
◆便秘や冷え性の改善
オレガノには腸内環境を正常にする作用があるため、便秘解消や、冷え性の改善にも効果があります。
元々オレガノにはマグネシウムやカリウムなどのミネラルが含まれていて、体内の老廃物などを外に出す働きをしてくれます。これが便秘の改善に効果的な理由です。
便秘になると肌荒れの原因にもなってしまいます。便秘が改善されることにより、間接的に肌荒れの改善にもつながるのです。
◆眼精疲労の改善
オレガノにはルテインというカロテノイドの一種が含まれています。
ルテインは、人間の眼のレンズ部分にあたる水晶体などに存在し、ブルーライトを吸収して、目の健康を保つ働きがあります。
そのため、スマートフォンやパソコンの使い過ぎによる目の疲れが蓄積されやすい現代で、目の疲れをとったり、白内障や緑内障といった目の疾患の予防に効果的です。