パプリカ

パプリカ

パプリカの風味・特徴

パプリカはトウガラシ属トウガラシ科の野菜です。

ですが、辛み成分であるカプサイシンがないため、トウガラシのような辛みはほとんどありません。

味はそこまで特徴的ではありませんが、ピーマンと同じようにほのかな苦みが感じられます。

料理としては、ガパオライスやマリネなどに使われ、メインの食材を引き立てたり、副菜として多く用いられています。

また、パプリカを乾燥させて、パウダー状にした「パプリカパウダー」として、赤い色を付けたり、風味づけをする調味料としても使われている食材です。

よくピーマンと混同されがちですが、ピーマンはトウガラシ属ナス科の植物で、そもそも科が違い、ルーツも異なります。

パプリカは、ピーマンと比べサイズが大きくて肉厚で、甘みがあります。ピーマンほどの苦味や青臭さが無く、食べやすい野菜です。火をとおさず、生で食べても美味しい食材ですが、彩りとして、炒め物などにも使われます。

また、栄養価としてはビタミンPを含み、ビタミンCの抗酸化作用効果を強くするため、加熱調理してもビタミンCが失われにくく、栄養価のロスが少ないのも特徴です。

 

パプリカの歴史

パプリカの原産国はハンガリーといわれており、ハンガリー語で「ピーマン」を意味します。

1937年にノーベル賞を受賞したハンガリーのスザント・ゲオルギー博士による研究でビタミンCが多く含まれていることが判明したことから、健康食材として認知されたことから食材として定着しました。

パプリカが日本で流通するようになったのは、平成に入ってからであり、現在ではパプリカを栽培している農家も増えてきています。

ちなみに、ピーマンが普及したのは15世紀ごろと言われており、日本でピーマンが定着したのは、戦後の明治時代のため、パプリカよりもかなり早く、料理の食材として認知されていました。

 

パプリカの効果・効能

パプリカを食べることで以下のような効果が期待できます。

  • 生活習慣病対策
  • 免疫力アップ
  • 美容公効果

◆生活習慣病対策

パプリカに含まれているカロテノイドという抗酸化物質は細胞を保護してくれます。

また、カロテノイドの一種であるカプサンチンも抗酸化作用があり、コレステロールが増加するのを抑制して、生活習慣病の予防効果が期待できます。

また、パプリカは活性酸素から体を守る強い抗酸化作用を持つ、ビタミンEが豊富です。

ビタミンEは活性酸素によるダメージを防ぎ、老化の原因を軽減するため「若返りのビタミン」とも呼ばれるほど、体の健康に適した栄養素であり、老化を遅らせたり、若返りの効果も期待できるでしょう。

◆免疫力アップ

パプリカに含まれるビタミンCは、体内のウイルスを攻撃して白血球の働きを高めてくれます。さらにビタミンC自体も病原菌を攻撃して免疫力を高め、風邪の予防に効果的です。

風邪をひきやすい人や、季節の変わり目には意識的に食べるとよいでしょう。

◆美容効果

パプリカに含まれているビタミンCは、シミを予防する働きがあり、美白効果も期待できます。

人間の皮膚は日光を長時間浴びる事で、シミができてしまいます。その原因は、皮膚がダメージを受けることによって、再生能力が落ち、メラニンが剥がれ落ちずにシミとして定着してしまうからです。

ビタミンCはメラニン色素の沈着を防ぐ効果があるため、綺麗な肌を維持しやすいでしょう。