ローズマリー

ローズマリー

ローズマリーの風味・特徴

ローズマリーは、強い香りがある常緑低木で、古くからハーブティーや肉料理の香料として愛されてきました。

甘く爽やかな香りが特徴のローズマリーは、リラックス効果が得られるハーブティーとして、そして、肉の生臭い臭いを消してくれるハーブとして重宝されています。

また、香料以外にも、古代ギリシャ時代から「記憶や思い出の象徴」とされたり「悪魔から守る神秘的な力がある」とされ、葬儀で一緒に棺に入れられたり、結婚の際には冠としてささげられるなど、植物としても様々な場面で活用されていたことがわかります。

薬としても、リウマチや傷を癒すものとしても使われ、「飲食」「香料」「冠婚葬祭」「薬用」として使われているのが特徴です。

 

ローズマリーの歴史

ローズマリーの原産地は地中海沿岸の地域とされています。

地中海沿岸は潮風が強いため、中々植物が育ちにくい土壌でしたが、属名(Rosmarinus)がラテン語で「ros(露)+marinus(海の)」から由来するとおり、海岸にも自生する植物で、塩害に強く、丈夫で栽培しやすい植物だったことから普及したとされます。

主な使用用途は、古代ギリシャ時代より、疲労回復のハーブティーとして認知されていました。

他にもローズマリーの甘い香りでリラックス効果が得られ、安眠ができるようになるといった効果が当時の資料に書かれていたとされています。

そこから2522年が経った現在でも、前述した通り肉料理で臭い消しとして一緒に加熱したり、ハーブティーやアロマの元などとして、当時と同じように使われている事から、ローズマリーがいかに人間にとって優れた植物かがうかがえます。

 

ローズマリーの効果・効能

ローズマリーを食べることで以下のような効果が期待できます。

  • 記憶力の向上
  • アンチエイジング
  • 精神の安定

1つずつ解説します。

◆記憶力の向上

ローズマリーに含まれているロスマリン酸は、認知症の原因物質を脳に溜まらないよう抑える働きがあり、記憶力の低下を抑止して、長期記憶の保有に役立ちます。

長期記憶とは、自身の過去のエピソード、昔身につけた知識、当時使っていた車の乗り方、楽器の弾き方などの生きている時間が長ければ長いほど、年単位で過去の記憶となるものです。

このロスマリン酸のおかげで、ローズマリーには、長期的な記憶力を向上させる効果があると、研究で判明しています。

◆アンチエイジング

ローズマリーは、アンチエイジングにも効果的です。

ローズマリーにはしわに効くと言われている「ウルソール酸」という成分があり、肌の殺菌をしてくれるため、肌のしわやたるみ、ニキビの予防に効果的と言われています。

年齢とともに増えてくる、しわやたるみを軽減できる効果のすごさから、ローズマリーのウルソール酸が含まれているものは、比較的高価になりがちなんだとか。

◆精神の安定

ローズマリーの香りにはリラックス効果があるとされています。

独特な刺激のある香りは、脳の神経を活性化させ、注意力や集中力を高められるとされ、うつ病、不安障がいなどといった精神疾患の予防になるのではと、期待されているのだとか。

精神的な切り替えの時や、一日の終わりの入眠時に使用すると、より効果的でしょう。