ホワイトペッパーの歴史
ホワイトペッパーは東南アジア原産で、紀元前400年頃から存在していたとされています。
その当時は香辛料の種類が少なく、ホワイトペッパーの入手の難しさから、高値で取引されていました。
その香辛料を求めて、スペインやポルトガルが大航海時代に突入したのも胡椒を求めたからと言われています。
中国でも今から、約1300年以上も前に香辛料として使われ、香り付けだけではなく、食料の長期保存をするために使われました。「コショウ」という名前は、この中国で名付けられ、日本にも「コショウ」として中国を経て伝来。
当初は、ホワイトペッパー(コショウ)は生薬として用いられていましたが、ホワイトペッパー(コショウ)の輸入が続くにつれて、平安時代からは調味料としても利用されるようになり、江戸時代にはうどんの薬味として主に用いられるようになりました。
ホワイトペッパーの効果・効能
ホワイトペッパーを食べることで以下のような効果が期待できます。
- 血行を促進
- リラックス効果
- 抗菌・防腐・防虫効果
1つずつ解説します。
◆血行を促進
ホワイトペッパーには辛み成分のピペリンという栄養素が多く含まれています。
血管を広げて血流を良くし、血がより巡るようになるため、末端の冷え症に効果があります。
その他にも、肩凝りや筋肉痛の緩和といった、血行不良による症状をよくする効果があるでしょう。
◆リラックス効果
ホワイトペッパーに含まれるβカリオフィレンという化学物質には、リラックス効果があるとされています。
多く含まれているもので、有名なものだと大麻があり、香りをかぐと、ホルモンバランスの変化に伴う、精神的不安を解消し、リラックスできます。
また、先ほど説明した辛味成分ピペリンには、テンションを上げてくれる効果もあり、セロトニンというホルモンが分泌されやすくなります。
◆抗菌・防腐効果
ホワイトペッパーが昔は高価だった理由は、当時、肉の長期保存ができる方法が現代のように確立されていなかったからです。
肉の長期保存をするためには、抗菌効果と防腐効果のある香辛料を塗りこむ必要がありました。それに使われた香辛料がホワイトペッパーだったのです。
そんなホワイトペッパーは、抗菌効果は体内でも持続して、体から細菌を追い出す効果があるとされ、自身の体の免疫を上げてくれるとされています。